弁護士を選任して抵当権の実行を阻止したい!必要な弁護士費用と法律相談のコツを教えて?

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今回は、抵当権の実行を阻止して借金問題を弁護士により解決する費用とコツについての相談になっています。

貸主から抵当権の実行通知を受けたので、その実行を阻止するため弁護士を選ぶコツと弁護士費用について、花園弁護士が懇切に解説しています。

貸主から抵当権の実行通知を受けた!土地家屋を確保するには!

わたしは郊外都市の米軍基地に近い住宅街で青果店を営んでいます。
ブドウ、ミカン、リンゴ、ナシ、イチゴなど果物を中心に、大根、ナス、トマト、キュウリ、ネギ、ニンジン、ゴボウ、サトイモ、ジャガ芋、ホウレンソウ、ブロッコリー、レタスなどの野菜も店頭に並べ、地味ですが、安定した営業を続けてきました。
青果店の兼業として、郵便切手、ハガキの販売、宅急便およびクリーニング店の取次を引き受け、この兼業もかなり繁盛していました。

ところが、いつの日かクリーニング客は減るようになり、近くにスーパーが出店してから、客を取られて、成果物、野菜の売り上げも減少してきました。
そんなわけで信用金庫から店舗の建築費用として借り入れていたローンの返済計画が狂ってしまい、支払いが間に合わなくなってしまいました。
残額は200万円余りになっています。

住宅兼用の店舗と土地には抵当権が設定されています。
このところ、分割払いが遅れてしまい、信用金庫から抵当権を実行するという通知が届きました。
そこで弁護士さんに依頼して、なんとか抵当権の実行を阻止して、土地建物など不動産を確保したいのです。
弁護士さんに借金問題の解決を依頼するためには、どのくらいの費用が必要なのか、教えてください。

借金問題解決事件を依頼するとき、用意しておくべきものは、抵当権などの関係書類のほかにも何か必要なものはありますか?

抵当権の実行を阻止する方法は?花園弁護士のカウンセリング!

よくわかりました。結論からいうと、抵当権の実行を阻止することは可能です。
事件の処理をこちらに委任するときに用意しておくべき書類なども説明しましょう。

抵当権の実行を阻止しましょう

まず抵当権の実行を阻止するためには、債権者としての信用金庫と協議してみて、借金問題の解決条件を提案し、当面は抵当権の実行をしないように交渉しましょう。
残額の200万円をどのような返済方法で返済するか交渉してみます。
弁護士をつけると、それだけで、信用金庫側は抵当権の実行をストップするはずです。

抵当権行使の阻止のための弁護士費用は?

次に弁護士費用ですが、普通の人には、わかりにくい「弁護士費用の基礎知識」を確かめてみてはどうでしょう。

弁護士費用には、「着手金」はじめ「報酬金」とか「経済的利益額」および「弁護士日当」があります。

着手金とは?

着手金は、事件の結果が成功したかどうかにかかわらず、依頼した案件に対応してもらうために、弁護士に支払う費用です。
着手金の相場は、離婚事件で20~30万円、民事事件では、その「訴額」によって着手金の額も変わります。
訴額とはその訴訟における「訴訟物」の価格です。

着手金は、事件を依頼したときに支払います。
実際には、委任契約を締結してから、弁護士の口座に送金します。

事件の処理を委任したならば、その事件が解決する以前でも支払う必要がありますから上手に金策をたてるようおすすめします。

支払った着手金は戻ってきません。
弁護士を信頼できないからと、委任したのちに解任しても、着手金は返却されませんから、気を付けましょう。

報酬金とは?

それでは「報酬金」はどうでしょうか。

その名称のように、「報酬金」は、依頼した事件の解決結果に応じ報酬として支払われる費用です。成功報酬と呼ばれるのはそのためです。
たとえば、離婚交渉事件では、離婚が成立したとき、民事訴訟であれば、訴訟が終了したのちに、支払われます。
離婚交渉の事件では、20~30万円が報奨金の相場になっています。

経済的利益額!

さらに「経済的利益額」とはなんでしょうか。
依頼した事件の解決で得られる利益をいいます。
たとえば1億円の慰謝料請求事件では、1億円が経済的利益額になります。
民事訴訟法では「訴額」といいます。

経済的利益額によって、その事件の着手金とか報酬金も変わってきますから、依頼するときに気をつけましょう。

弁護士の日当は?

それでは、弁護士の日当も見ておきましょう。
さすが「ローヤー」と呼ばれる専門職ですから日当は高くなっています。
そのタイムチャージは1時間あたり1万円です。
たとえば、被告の事務所に出張するとか、証拠を収集するため現場に出かけるときなどに日当を支払うわけです。

借金問題を弁護士に相談するときの心構え!

借金問題の処理を弁護士に相談するときには、それなりに準備などの心構えが大切です。
弁護士に相談するときに準備しておくべきものはなにか、相談する現場で注意すべきことはないか、確かめておきましょう。

相談時に準備しておくべきものは!

借金の解決を弁護士に依頼するには、貸主から金銭を借り入れた行為の有無、借り入れ契約にどのような条件が特約として盛り込まれていたか、などについて説明しなければなりません。

そこで、まず借り入れたときの状況に関する情報を整理しておきましょう。

  • どこの銀行・金融機関から借り入れたのか。カードローンの種類はどうか。
  • 借りいれた日時は○○年○○月○○日であること。
  • 元金はいくらか。
  • 利息の利率はどのくらいか。
  • 返済の方法は、一括払いか、それとも分割払いか。
  • 返済の期日はどうか。
  • 保証人はついているか。
  • 抵当権の設定、そのほかの担保権は設定されているか。

これらを正確に説明できるように、メモ帳、日記、金銭消費貸借契約書、保証契約書、抵当権など担保権設定契約書などを証拠資料として整理しておきましょう。

抵当権実行を阻止する弁護士相談時に用意すべきものは!

現在の財政状況をメモ帳に整理しておきましょう。
1ヶ月間の収入と支出の金額、所有している土地建物の現状、所有不動産に抵当権を設定しているか、1年間の資金計画、長期的な資金計画などを書面で整理しましょう。

これらを用意して、法律相談を予約した日時に、法律事務所にお越しください。

著者紹介

フジタ
法律事務所勤務を経て、法律研究所を設立。司法試験の受験を指導、多数の合格者を輩出してきた。
法律とともに、心理学の専門家でもある。

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