結婚・夫婦関係

大好きな彼氏と別れ、アラサー婚活へ。未来のために今頑張る大切さを伝えたい

大好きな彼氏と別れ、アラサーからの婚活へ。
未来のために今頑張る大切さを伝えたい

著者:のりこ(女性・30代後半)

付き合っていた彼氏は結婚願望がなかったことが分かり、アラサーで彼氏と別れることになった私。

この年齢での別れは想像以上に辛く苦しかったが、結婚がしたかった私は辛い気持ちを抱えたまま、1からの婚活をスタート。

彼への気持ちを引きずったままの婚活は、むしろマイナスからのスタートだったが、これを乗り越えて今がある。

  • どんなに辛いマイナスからでも立ち上がることが出来る、
  • 自分が笑顔でいる未来のために今頑張ることの大切さ

を伝えたい。

アラサーで婚活を始めるまでの経緯

優しくて大好きな彼氏

当時、私は3年間付き合っていた年下の彼氏がいた。

彼は私より4つ年下で、とても優しく一緒にいて安らげる相手だった。

誰にでも優しいところが大好きで、優しさ故に少し優柔不断なところもあったが、そんな彼のことを自分のこと以上に大切に思っていた。

彼氏とはケンカをすることもほとんど無く、会うといつも笑い合って楽しい時間を過ごしていたので、上手くいっていると感じていたしこれからもずっとこんな日が続いていくんだろうなと思っていた。

彼氏とは具体的な結婚の話はなかなか出ないものの、いつか子どもが産まれたら…なんて話をすることもあったので、彼氏は家庭を持つことを望んでいるのだと思っていたし、その相手には私を選んでくれるだろうと思っていた。

彼氏との結婚を考える

彼と楽しく過ごすうちに、私も30代半ばになっていた。

周りからは、結婚や出産をした、マイホームを購入したという幸せな報告を次々に聞き、私もそろそろ彼と結婚したいなと思い少し焦り始めた。

結婚の話をするのは勇気がいったが、彼にそれとなく切り出してみた。

「結婚、いつ頃するとか考えてる?いい歳だから両親も心配しちゃって。」という私の言葉に彼は少し動揺しているようだった。

しかし、それなら近々両親に挨拶にいこうか、と言ってくれた。

そう言ってくれて私はとても嬉しかった。

それまでは、彼が家に上がることはなく、私の両親と会ったこともなかった。

良かった、プロポーズのような言葉をもらった訳では無いが、これで結婚に向けて少しずつ動き出せる、と安心して、浮かれてすぐに友人にもそのことを話した。

私の両親の都合の良い日を聞き、その日に彼に家に来てもらうことになった。

両親も、なかなか結婚の話が出ない私をとても心配していたので、彼が来ることを喜んでくれた。

普段なら絶対買わないような高級なお菓子や、家のどこにしまっていたの?と言いたくなるような、ほとんどで出てきたことのないお客様用の座布団をいそいそ出してきて、何度も部屋の中を整えたり、鏡を見て髪型をチェックしたりしていて、両親の浮かれようが可笑しかった。

私も、いきなり「〇〇さんと結婚させてください。」なんて言われたらどうしようかな…とドキドキしていた。

彼は緊張しながらも、私の両親ととても楽しそうに話していた。

ただ、これからのことについて話すことはなかったので、いつ彼が切り出してくれるのかヤキモキしていた。

結婚を考えていなかった彼氏

その後、2人で会い「話は出なかったけど、私はそろそろ結婚したいと思っている。」と彼に伝えた。

しかし、彼から出た言葉は「ごめん、結婚はまだまだ考えられない。」とのこと。

私は頭が真っ白になって、どうしてか聞いた。

私の両親と会ってくれるということは、結婚を考えてのことだと思っていたのに。

彼は答えづらそうに、結婚に対しての責任が重い、収入が少ないので幸せにできる自信がない、ということを話した。

私は、なぜ今更?とショックなのとどうにか考え直して欲しいという気持ちから、つい彼を責めるようなことも言ってしまったが、2人で働けば何とかなる、1人で背負いすぎないで、私もいるんだから、と一生懸命話した。

しかし彼の表情は暗く、少し考えさせてほしいと言うだけだった。

それからも彼とは話し合いをした。

しかし、私が何を言おうと、やはり彼は結婚に対して後ろ向きで、お金がない自信がないの一点張りだった。

結婚して家庭を持ちたいなら、彼と別れて別の人を探すのがいいのだろうけど、この年齢から婚活する自信はなかった。

それに彼以上に好きになれる人が見つかる確信もないし、それなら結婚出来なくてもいいからこのまま恋人同士でいた方が…など堂々巡りの毎日だった。

そして彼に対して恨みの気持ちも生まれてきた。

なぜ…今までの5年間は何だったの?ただ楽しく付き合えていればそれでよかったの?私が出産出来るかどうか分からない歳まで縛っておいて結婚はナシ、そんなのひどい、私の時間を返して!と心の中で叫んだ。

それに両親をぬか喜びさせてしまった辛さもあった。

家にあれこれ準備して、彼を迎えようとしていた両親…私が結婚を考えてもらえずに苦しんでいることを知ったら悲しむだろうな、と胸が痛かった。

しばらくは、何をしても笑えない、食べ物の味も感じないような日々が続いた。

決心!アラサーからの婚活

そして私は決心した。

彼と別れて別の人を探そう。

こんなに好きな人が出来たなら、きっと他の人も好きになれるはず、彼といつか結婚できる可能性より新しい出会いに賭けてみよう!私は絶対大丈夫だ!と。

自信がある訳では無いが、なんとか自分に言い聞かせて無理に前向きに考えようとしているところもあった。

それからの私は、周りの友人に頼んだり合コンや婚活パーティに参加するなど、婚活に励んだ。

既に30代半ばだったが、年齢なんて関係ない

35歳を過ぎたら結婚できる確率は1~2%なんて失礼なニュースも見たが、私はその確率を上げてやる!と意気込んだ。

今まで以上に見た目に気を使うようになり、たくさんの出会いからコミニュケーション能力も上がった気がする。

私はこの時が一番モテていたと思う。

ただ、言い寄ってくる男性でも「まだ結婚はいいかな。」「数年付き合ってみて結婚を考える。」なんて言っている人はその後一切会わなかった。

それは、私の一番嫌いな言葉になっていた。

30歳を過ぎて、結婚はまだいい、なんて言っている男性と付き合っていては前の彼氏の二の舞いだから。

しかし、好きな人と別れたばかりではなかなかいいと思える人は現れず、辛い日もあった。

好感を持てる相手には見向きもされなかったり。

寂しさのあまり、元彼に連絡してしまった時もあるが返信はなく、とても後悔した。

つい元彼のSNSを見てしまい、仲間とのBBQや楽しそうな飲み会の写真を見て、私と別れて肩の荷が降りたんだなと思い、結婚結婚と迫った自分が悪者のような気もした。

このままずっと1人でいるくらいなら、結婚出来なくても彼と付き合っていた方がまだマシだったと思うこともあった。

突然の出会い

後悔したり前向きになったり、一歩進んでは二歩下がるような生活をしばらく続けていくうちに、ついに私は好きな人ができた。

元彼と別れて2年間が過ぎていた。

たまたま知人に紹介された男性と付き合うことになった。

彼は優しく、行動力のある人だった。

そして彼は今の私の旦那である。

出会ってからすぐに結婚の話が出て、まさにトントン拍子で話は進み、出会って3ヵ月のスピード婚だ。

婚活はずっと続けていたが、好きな人と結婚することは少し諦めかけていた矢先の出来事だった。

旦那は元彼のように、お金が自信が、と言い訳することなく、私と結婚することを喜んで選んでくれたのだ。

年収は元彼の倍以上あったので、お金は旦那にとって不安要素ではなかったのだと思う。

元彼と別れて、一時は結婚も出産も、好きな人がいることすら叶わないのかと思い、私は何のために産まれてきたのか…?こんな人生を味わう為ならわざわざ産まれてこなくても…なんて思う日もあった。

しかし、元彼と別れたあの日、まさかこんなに幸せな日が来るなんて思いもしなかった。あの頃は元彼との毎日が幸せの絶頂だと思っていたが、そんなことはなく、今の幸せな日々の為への道のりだったのだ。

好きな人との別れを選んだ人へ

心から大切な人でも、時に何らかの事情で自分から別れを選ばなくてはいけないこともある。

また、相手の事情により一方的に振られることだってあるだろう。

そんな時は人生のどん底だと感じると思う。

しかし、人生にどん底はあるがそこから這い上がることもできる。

辛い道を選ばず避けて通ることは出来ないが、もうだめだと思って動きを止めるか、それでも立ち上がるかは自分で選べる。

這い上がってもがいても、すぐに結果が出ないこともあるが、物事には必ずタイムロスがある。

花の種が芽を出すまでに水や日光や時間が必要なように、何事もすぐに結果が出るわけではない。

私自身、元彼と別れてから2年間は今の旦那と出会えなかった訳だから、2年間焦りはあったがこれで良かった。

今では、むしろ元彼と別れることになり本当に良かったと思っている。

今現在辛いからといって、この先も幸せがないなんてことはありえない。

恋愛や結婚は特に、異性の数がある限りチャンスはあるのだから、落ち込んでいる人がいたらそれに気付いて欲しい。

どんなに辛いことがあっても、絶対にこうするんだ、という強い気持ちを持ってその気持ちを維持していくことで、いつか突然目の前が開けることがある。

私は、今は1人だけどこの先必ず結婚をする、あの頃は大変だったと笑って話せるような未来にするんだ、と落ち込んだ時に何度も自分に言い聞かせていた。

辛い中、それでも頑張って婚活を続けていたあの頃の自分に本当に感謝している。

そしてそんな風に奮い立たせた元彼との別れにも。

この体験は確実に私を強くさせてくれたので、これからも何か壁にぶち当たったら、この気持ちを思い出そうと思っている。